ジャッキー・チェンはハリウッド進出を「2度」失敗している。
「バトルクリーク・ブロー(1980)」「プロテクター(1985)」とハリウッド進出試みるも、興行的に振るわず香港に戻ることになります。
その後、香港でヒット作を連発する中、アメリカで大ヒットを記録した「レッド・ブロンクス(1995)」。
この作品で全米興行収入初登場1位。アジア史上初の快挙を達成します。
そして迎えた今作、3度目のハリウッド主演作品「ラッシュアワー」が、ジャッキー・チェンの名前をハリウッドに轟かせ、出世作品となります。
とまぁ前置きはここらへんで、いってみよ〜〜。
「ラッシュアワー」はどんな作品?
監督は、ラッシュアワー全3作品を手がけた「ブレット・ラトナー」。問題発言がやや目立つ監督…。
もともとはアーティストのPVを製作からキャリアがスタートしている。
マライア・キャリーをはじめ多くの有名アーティストたちのPV製作に携わった。
監督作品では、ハンニバル・レクターシリーズの「レッド・ドラゴン」や「X-MEN: ファイナル ディシジョン(2006)」を手がけている。
主演は、アジアのアクションスター「ジャッキー・チェン」とコメディ俳優「クリス・タッカー」。
ジャッキー・チェンは多くの香港映画に出演。代表作は「ポリス・ストーリー/香港国際警察(1985)」「プロジェクトA」「酔拳」などなど。
一方クリス・タッカーは、ブレット・ラトナー監督の「ランナウェイ」で主演、「世界にひとつのプレイブック」に出演。最新では2023年公開の「AIR/エア」に出演しています。
スタッフ・基本情報
監督 | ブレット・ラトナー |
脚本 | ジム・コーフ ロス・ラマンナ |
製作 | ロジャー・バーンバウム アーサー・サルシキアン ジョナサン・グリックマン |
製作国 | アメリカ |
日本公開日 | 1999年1月23日 |
上映時間 | 97分 |
ジャンル | アクション、コメディ |
次作 | ラッシュアワー2(2001) ラッシュアワー3(2007) |
「ラッシュアワー」サブスク配信状況7社
動画配信サービス | 配信状況 |
---|---|
U-NEXT | ◯ |
Hulu | ✕ |
Netflix | ◯ |
Amazonプライムビデオ | ○(レンタル) |
Disney+ | ✕ |
DMM TV | ✕ |
【TSUTAYA DISCAS】 | ○ |
配信状況は変更の恐れがあります。各サイトで確認をおすすめします!
「ラッシュアワー」主な登場人物
リー…ジャッキー・チェン
香港警察の警部補。
特別捜査官とともに香港マフィアのジュン・タオの組織を壊滅。中国5千年の美術品の回収に成功する。
しかしその後、在ロサンゼルス中国総領事・ハンの娘が、ジュンタオに誘拐され、リーがアメリカへと派遣される。
ジェームズ・カーター…クリス・タッカー
ロサンゼルス市警の刑事。破天荒で問題児扱いされている。
FBIの依頼により、香港から派遣されたリーの監視役に抜擢。だが本人は、FBIの捜査に協力ができると思ったため、落胆する。
ホラ吹きな性格。ずっと喋っている。
ハン領事…ツィ・マー
在ロサンゼルス総領事。リー警部補を信頼している。
ジュンタオの美術品の奪還に成功したものの、彼の仲間に娘のスー・ヤンが誘拐されてしまう。
トーマス・グリフィン警視長…トム・ウィルキンソン
香港警察のイギリス人で警視長を務める。
ハン領事とは、15年来の友人で、任地であるアメリカでの活躍を祈る。
しかし裏の顔は…。
サン…ケン・レオン
ジュンタオの美術品奪還のさい、取り逃がした彼の部下。
スー・ヤンの誘拐にも関わっている人物。彼女を誘拐するとき、左目の上を負傷する。
かなり冷酷な性格。笑顔を見せない。
「ラッシュアワー」あらすじ
LA在住の中国領事の愛娘が誘拐された。刑事カーターはFBIに疎まれつつも、香港から来た捜査官リーと事件を追跡。だが、真相に近づく彼らに、次々と危険が襲いかかる。
「映画ナタリー」より
「ラッシュアワー」感想
以降、ややネタバレを含む感想になります。
真面目で職務をまっとうするリー警部と、お調子者のホラ吹きカーター刑事の凸凹コンビの爆誕。
「プロテクター」や「バトルクリーク・ブロー」よりは、ジャッキー・チェンの良さを引き出せた作品だと思った(個人的には物足りなさはあるけど)。
クリス・タッカーという、コメディ担当がいることでアクションだけに目がいかない。
真面目でかっこいいキャラクターと陽気なキャラクターが凄くいいバランスだと思った。
ここからは、「見どころポイントを3つ」に厳選してご紹介していきまーす。
ジャッキー・チェンのアクション
やっぱりジャッキー・チェン映画には欠かせない「アクション」。先程「物足りない」と書いたけど、彼の作品観すぎて、麻痺してる…。
普通にすごいから(笑)。
その中でも、序盤の「カーターとの出会い」から「中国領事館まで」のアクションがかなり楽しい。
まずハン領事の娘の誘拐後、リーが香港からアメリカに呼ばれる。しかしFBIは、彼を邪魔者扱いする。そこでロサンゼルス市警のカーターに見張りを依頼する。
カーターは見張りを嫌々行うが、リーはすぐにでも領事館へ行き、ハンと会いたかった。
しかしFBIの指示でそれは叶わず…。
致し方なく、カーターを振り切って領事館へ向かうことにするが、なかなか振り切れない。
しまいには、カーターの車のハンドルに手錠で繋がれてしまう。
そこでリーは、ハンドルをぶっ壊し、手錠で繋がれたまま、領事館へ向かう。
そしてFBIを、繋がれたハンドルをうまく使い、蹴散らしてしまう。
序盤からかなりアクションがアツい!
「バスからタクシーまでのアクション」「ビリヤードのキューを使った戦闘」「壁登り」「ハンドルを使った戦闘」などなど。
カーターとの追いかけっこがかなり笑える。彼、意外にしぶといのよ(笑)。
カーターのセリフ「どっちが蹴ったの?」
オリジナルは最高なんだけど、吹き替えの「山寺宏一」もお見事。
「リーとカーターの最悪の出会い」から「2人でのスー・ヤン捜査」。
まずFBIから見張りの依頼を受けたカーターは、リーを空港まで迎えに行く。
そこでリーが英語を喋れないと思い込み、ボロクスに言い放つ。
ロサンゼルス市警の上司に「最低な任務だ。捜査から外してくれ」と言うまでの始末。
しかしリーは、英語が喋れることを黙っていただけだった…。
その後ぶつかり合いながらも、FBIに隠れて、スー・ヤン捜査に踏み込むリーとカーター。
難航するものの、カーターのとある知り合いから、ジュンタオがチャイナタウンにある中国料理店にいるという情報が入る。
カーターは、勇敢?にも1人で乗り込むがあっけなく捕まる。
ここでのカーターのセリフが大好き。
「どっちが蹴ったの?」
敵に囲まれたカーターは攻撃が見えず、このセリフを言う。もうめちゃくちゃ笑った(笑)。
まぁリーの救いもあり、事なきを得るが、なかなかのドジさと意外性を持ったキャラクター!非常におもろい。
ラッシュアワーのテーマ曲「WAR」
本シリーズのテーマ曲でもあり、リーとカーターが張り込み中に聞く曲。
カーターの車から流れてきて、リーが曲を知っていて歌い出す。
そこから始まる仲良しこよし。
まずは、カーターによる「発音教室」と「ダンス教室」。リーの発音をただし、振り付けの指導をします。
その後リーによる、「カンフー教室」と「銃を使った小技」の披露。ダンスについていけないリーは、自慢のカンフーを見せつける。カーターは興味津々。
さらに銃をかっこよく、綺麗に相手から奪う練習、小技を披露していく。
最初の出会いが嘘のような仲の良さを見せつける。ストーリーとは全く関係ないんだけどね〜〜(笑)。
エドウィン・スターの「WAR」。
「ラッシュアワー」まとめ
笑いたいときや、アクション映画が観たいときにおすすめ!
シリーズ化もされていて、観て損はない映画。
1度見ちゃうと、このコンビの魅力に惹き込まれてしまう。
ジャッキー・チェン作品おなじみの、「エンドロールのNG集」もあるので、ぜひ観てみてねーーー!
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