僕の中学校は、「合唱コンクール」があって(基本あるか?)、異様に力を入れていました。特に3年生のやる気ときたらすごい。ラストだから。
朝、昼、夕方と毎日のように練習して、文化ホールで各学年クラスごとに、披露していきます。
そこで別のクラスの「 消えた八月 」の合唱がエグすぎて、鳥肌が立ったのをいまでも覚えています。
「音楽の力」ってその場の雰囲気や人を一瞬で変えてしまう。
そんな音楽がテーマとなる名作「天使にラブ・ソングを…」を今回は、紹介していきまーす!
とまぁ前置きはこのへんで、いってみよ〜〜〜!
「天使にラブ・ソングを…」はどんな作品?
ゴールデン・グローブ賞ノミネート作品
監督は50歳の若さでこの世を去った、エミール・アルドリーノ。彼の作品は多くはないが、歌と踊りの映画は魅力的。本作は彼の代表作品です。
主演は、女優や歌手として知られるウーピー・ゴールドバーグ。
映画デビュー作は「カラーパープル」。無冠に終わるも、アカデミー賞にノミネートされるなど、華々しいデビューを飾っています。
現在は、女優業を引退し、トーク番組などの司会者に専念して活躍しています。ちなみにアカデミー賞で「女性初の司会者」を複数回務めているほどの方です。
スタッフ・基本情報
監督 | エミール・アルドリーノ |
脚本 | ジョセフ・ハワード |
制作 | テリー・シュワルツ |
製作国 | アメリカ |
日本公開日 | 1993年4月17日 |
上映時間 | 100分 |
ジャンル | コメディ/音楽 |
次作 | 天使にラブ・ソングを2(1993) |
「天使にラブ・ソングを…」サブスク配信状況7社
動画配信サービス | 配信状況 |
---|---|
U-NEXT | ✕ |
Hulu | ◯ |
Netflix | ✕ |
Amazonプライムビデオ | ○ |
Disney+ | ◯ |
DMM TV | ◯(レンタル) |
【TSUTAYA DISCAS】 | ○ |
配信状況は変更の恐れがあります。各サイトで確認をおすすめします!
「天使にラブ・ソングを…」主な登場人物
デロリス・ヴァン・カルティエ/シスター・メアリー・クラレンス…ウーピー・ゴールドバーグ
本作の主人公。世界最大の小都市「リノ」にあるクラブで、売れない歌手をしている。
彼女は、カジノを経営するヴィンスの愛人だった。
しかしヴィンスの裏の顔は、マフィアのボス。彼が裏切り者を始末する現場を、たまたま目撃してしまったデロリスは、追われる身となる。
サウザー警部の指示で、重要な証人である彼女は、修道院で匿われることになる。
修道院長…マギー・スミス
デロリスの正体を知っている人物。彼女を神聖な場所には合わないと判断するが、司教の説得で匿うことになる。
規律に厳しく、かなり毒のあるしゃべり方をする。
デロリスとは対立し合うも、徐々に打ち解け合っていく…。
シスター・メアリー・パトリック…キャシー・ナジミー
ふくよかな体をしたシスター。陽気で気さく。常にニコニコしている。
聖歌隊では、ソプラノを担当。パワフルな声量の持ち主。
しかし最初は、合唱に協調性がなく1人舞台状態。デロリスの助言で、見違える成長を見せる。
来たばかりで慣れないデロリスを気遣い、内職を手伝ったりとても親切な人物。
シスター・メアリー・ロバート…ウェンディ・マッケナ
かなり細めの物静かな新米シスター。内向的な性格で、口数は少ない。
聖歌隊では、ソプラノを担当。見かけによらない、声量の持ち主。
しかし最初は、パトリックとは真逆で、声が小さく自信のない歌い方をしていた。彼女もデロリスの助言で覚醒する。
朝起きられないデロリスに、目覚まし時計をプレゼントする。
ヴィンス・ラ・ロッカ…ハーヴェイ・カイテル
妻がありながら、デロリスと不倫関係にあった人物。
表向きはカジノを経営している。しかし裏の顔は、マフィアのボス。
裏切り者を始末する現場を、デロリスに見られてしまい、彼女を始末するために動く。
「天使にラブ・ソングを…」あらすじ
ウーピー・ゴールドバーグ主演の人気コメディ。ギャングに命を狙われ修道院に匿われることになったクラブ歌手のデロリスが、堅苦しい修道院の中で変革を起こしていく姿を描くハートフル・コメディ。
「Filmarks」より
「天使にラブ・ソングを…」見どころポイント(ネタバレ注意)
以降ネタバレを含みます。
今作を一言で言うなら、「音楽の魅力が全開映画」だと思います。
「気分が落ちている人」や「元気をくれる作品」を探している人には超おすすめの1本!!
ここからは「見どころを3つに厳選」して紹介していきまーす!
デロリスとシスターたちの成長
規律の厳しい修道院に、クラブで歌手をしているデロリスが匿われることになった。しかし正反対の生活にすぐに嘆き始めるデロリス。
特に修道院長は非常に厳しく、彼女の正体を知っている人物でもある。
院長は修道院生活に馴染めないデロリスに、聖歌隊の指揮を担当するように命じる。
デロリスは、仕方なしに聖歌隊の練習に参加すると、「本職である歌の知識」でシスターたちの合唱をすぐに改善していく。
そこから閑散的だった修道院は見違えるくらいに人を集めるようになっていく。
↑ここ素晴らしく気持ちがいい。しかも最初は乗る気じゃないのに、軽々と改善していくのかっこいい。
シスターたちも見違えるように声が出せるようになったり、適材適所な配置で合唱が出来るようになる。
音楽の力
毎週日曜日にカトリックの人たちが行う「ミサ」と呼ばれる礼拝。
デロリスが来た当初は、人はガラガラで数えられる程度しかいなかった。
聖歌隊の合唱もあまりにもひどく、聞いていられないレベル。
しかし聖歌隊がデロリスによって生まれ変わり、賛美歌に縛られない合唱を披露し、ミサへの参加者が増加していく。
音楽が「人」を変え、荒れた「町」を変え、修道院を嫌がっていた「デロリス」すらも変えてしまう。
修道院長の心も動かした時は、まじで「映画」って感じがした。
圧巻のラストパフォーマンス
デロリス率いる聖歌隊は、一気に有名となり、テレビでも取り上げられるほどに。
そしてさらには、法王の前でも披露することが決まる。
名誉なことでみなが喜ぶ中、「そもそも」の問題が発生する。それは、デロリスがヴィンスに追わていること。
修道院の場所もバレ、デロリスに危機が迫る。そこで立ち上がったのは、院長率いるシスターたちだった。
無事ヴィンスを逮捕し、いよいよ法王の前でも披露するときが…。
ラストパフォーマンスの楽曲は、ペギー・マーチのヒット曲「I Will Follow Him」。
まじで超鳥肌立った。「これが歌だーー!!」みたいな。本当に素晴らしくて、巻き戻して何回も聞いた。
デロリスが「歌手として」シスターを指揮して、披露しているのも最高。
はじめは静かな入りから、アップテンポに切り替わる瞬間が1番好き。ゾワゾワが止まらない。
そして納得のスタンディング・オベーション。
「天使にラブ・ソングを…」感想・まとめ
絶対に観たほうがいい作品。
無条件で「元気になれるし」「歌ってすげーな」「映画っていいな」って思えます。
ストーリーも簡単で、コメディ要素多く、家族で楽しめる内容になっています。
難しい映画ばっかり観ている人も、こういう映画をたまに観たほうがいいと思う。
すごく原点回帰っていうか、「映画ってこうだよね!」と思える。
ぜひ観てみてくださーい!
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