『ジュラシック・パークⅢ』ってそんなにダメだった?
ネットやレビューサイトでは「ひどい」「駄作」といった声も見かける本作。
確かにシリーズの中でも評価が分かれやすい一本ですが、本当に「“見る価値がない”作品?」なのでしょうか?
この記事では、「批判ポイントを検証しつつ、見落とされがちな魅力や再評価すべきポイント」にも注目します。
また「各配信サービスの配信状況やあらすじ、キャスト」も合わせて紹介します。
シリーズファンはもちろん、初見の方にもぜひ読んでほしい内容です!
『ジュラシック・パークⅢ』基本情報
2001年に公開された『ジュラシック・パークⅢ』は、シリーズ第3作にあたるSFアドベンチャー映画です。
監督をスティーヴン・スピルバーグからジョー・ジョンストンにバトンタッチし、よりテンポ重視の作風に。
シリーズ初登場のスピノサウルスやプテラノドンといった新恐竜が登場し、従来とは異なる緊迫感を演出しています。
“恐竜の島でサバイバル”という王道設定をベースに、家族ドラマやノンストップの展開で観客を引き込みます。
項目 | 内容 |
---|---|
原題 | Jurassic Park III |
日本公開日 | 2001年8月4日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | SF、アドベンチャー、パニック |
監督 | ジョー・ジョンストン |
脚本 | ピーター・バックマン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー |
前作 | 『ジュラシック・パーク』 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』 |
恐竜の研究に疲れ、講演活動に専念していた古生物学者アラン・グラント博士。
ある日、大富豪を名乗るカービー夫妻から、恐竜が生息するイスラ・ソルナ島上空の遊覧飛行のガイドを頼まれ、報酬につられて承諾する。
しかし、夫妻の目的は行方不明となった息子エリックを島で探し出すことだった。
島に強行着陸した一行は、スピノサウルスやラプトル、プテラノドンなどの恐竜たちに襲われ、想像を絶するサバイバルが始まる。
- アラン・グラント博士(サム・ニール):古生物学者。第1作にも登場。
- ポール・カービー(ウィリアム・H・メイシー):行方不明の息子を探す父親。
- アマンダ・カービー(ティア・レオーニ):ポールの元妻。行動力はあるが感情的。
- エリック・カービー(トレヴァー・モーガン):8週間島で生き延びたサバイバル少年。
- ビリー・ブレナン(アレッサンドロ・ニヴォラ):グラント博士の助手。
- 【旧姓】エリー・サトラー(ローラ・ダーン):第1作に登場した植物学者。今作では電話シーンに登場。
『ジュラシック・パークⅢ』駄作ポイント3選
『ジュラシック・パークⅢ』が“駄作”と揶揄されることには、それなりの理由があります。
特にシリーズファンからは、過去作と比較して「物足りなさ」や「違和感」を感じるポイントが多く指摘されています。
以下では、よく挙げられる批判の声を3つに整理していきます。
- ストーリーが薄く、展開が雑?
- キャラクターに魅力がない?
- ティラノサウルスの扱いが雑?
それぞれ解説します。
ストーリーが薄く、展開が雑?
前作『ロスト・ワールド』では、企業による恐竜利用の陰謀や複数視点による群像劇が描かれましたが、今作では「息子を探しに島へ行く」という極めてシンプルな筋立てのみ。
冒頭から強行着陸→サバイバルと急展開すぎて、背景説明やキャラクターの動機が浅く、「雑な進行」と感じられる要因になっています。
90分そこそこの短尺ゆえに、盛り上がる前に終わってしまうといった声もあります。
キャラクターに魅力がない?
アラン・グラント博士のカムバックは好評でしたが、他の主要人物であるポール&アマンダ・カービー夫妻には「嘘をついてグラントを騙した非常識な親」として嫌悪感を抱く声も。
息子エリックも生き延びた過程がやや強引で、「“妙にタフな少年”」すぎてリアリティに欠けるとの評価も。
一方で、助手のビリーは「ある物」を盗んでトラブルを引き起こすなど、行動に共感しづらい描写が多く、キャラ全体に「薄っぺらい」「記号的」という印象を与えてしまっています。
ティラノサウルスの扱いが雑?
シリーズのアイコン的存在であるT-レックスが、序盤でスピノサウルスにあっけなく倒されるシーンは、多くのファンに衝撃を与えました。
もちろん新たな強敵を際立たせるための演出ですが、**「あのT-レックスがこんなにあっさり負けるなんて…」**という残念感は拭えません。
T-レックスの扱いの軽さは、旧作ファンほど、失望が大きかったポイントです。
『ジュラシック・パークⅢ』魅力的ポイント3選
ここまで読んで、「やっぱり駄作では?」と思った方もいるかもしれません。
しかし実は、本作ならではの見どころや独自の良さがしっかり存在しています。
ここからは、『ジュラシック・パークⅢ』を再評価する視点として、見逃せない3つの魅力を掘り下げていきます。
- スピノサウルスの圧倒的な存在感
- ノンストップなパニック展開
- 親子の絆を描いたストーリー
スピノサウルスの圧倒的な存在感
シリーズで初登場となったスピノサウルスは、ティラノサウルスを一蹴するほどのパワーと狂暴性を持つ、まさに**”新たな脅威”**として描かれています。
水陸両用での襲撃シーン、執拗に人間を追い回す姿、さらに体格・咆哮・スピードなど、あらゆる面で**“最恐”の存在感**を放ち、物語全体に常に緊張感を与えていました。
ノンストップなパニック展開
本作の上映時間は94分とシリーズ最短。冒頭から島に不時着→恐竜に襲われる→逃げる→仲間が減る、という怒涛のサバイバル劇が続き、観る側に一息つく暇を与えません。
中盤のプテラノドンによる鳥かごシーンや、ラプトルの知性を活かした追撃シーンも挿入され、単調にならない工夫が随所に。
**「テンポが良くて中だるみしない」「パニック映画としての完成度は高い」**といった再評価の声も増えています。
親子の絆を描いたストーリー
本作の中心にあるのは、カービー夫妻が行方不明の息子を救うという物語。
ただの恐竜パニックではなく、「家族がバラバラでも必死に助け合う」というドラマ的要素も込められています。
また、ヴェロキラプトルが卵を取り戻そうとする描写など、恐竜側にも”親子の本能”が投影され、人間と恐竜のドラマが交差する構成になっている点も見逃せません。
こうした家族や命に対するテーマ性が、本作を「“ただのアクション映画”に終わらせない深み」を生んでいます。
『ジュラシック・パークⅢ』は“ちょうどいいB級”?
『ジュラシック・パークⅢ』をハリウッドの超大作として期待しすぎると物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、あえて肩の力を抜いて「“B級恐竜パニック映画”」として見れば、その印象はガラリと変わります。
さらに、「グラント博士の再登場という“原点回帰”」もファンには嬉しいポイント。
前2作のスケールや社会的メッセージに疲れた人にとっては、ちょうど良い「原始的な楽しさ」が詰まった娯楽作です。
『ジュラシック・パークⅢ』配信状況一覧
本作を「もう一度見てみたい」「まだ見ていないから気になる」と思った方へ、ここでは『ジュラシック・パークⅢ』を視聴できる日本国内の配信サービスを紹介します(2025年5月現在)。
字幕・吹替の有無や、無料トライアルの有無も含めて比較しているので、自分に合ったサービスを選ぶ際の参考にしてください。
サービス名 | 視聴形式 | 字幕 | 吹替 | 無料トライアル |
---|---|---|---|---|
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![]() Amazonプライムビデオ | 見放題 | ◯ | ◯ | 30日間 |
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まとめ
『ジュラシック・パークIII』は、たしかに前作と比較すると粗さも目立ちます。
しかし、“ひどい”だけで片付けてしまうには惜しい魅力が詰まっている作品でもあります。
過度な期待を外して、「恐竜パニックをテンポよく楽しむB級映画」として見れば、意外と悪くないかも?
スピノサウルスの恐怖やノンストップの展開を体感したい方は、ぜひこの機会に見直してみてください!
無料で見たい方は「U-NEXT」がおすすめです。
シリーズを通して無料で見られるので、ぜひ使ってみてください。
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